インビザラインファーストとは?
インビザラインファーストとは、子ども用のインビザライン(マウスピース矯正装置)です。インビザラインファーストが開発される前までは、インビザラインは主に成人向けの矯正装置でした。
インビザラインファーストが開発され、お子さまでも透明なマウスピースによる歯列矯正が可能となりました。

インビザラインファースト
インビザラインファーストの対象年齢は?
年齢的な目安は、小学中学年~高学年のお子さまが対象です。しかし、実際は、年齢で対象かどうかを判断するのではなく、口腔内の状況により対象かどうかを判断します。

インビザラインファーストの対象年齢
インビザラインファーストの適応条件は以下とされています。
- 第一大臼歯が萌出している
- 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
- 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯 (3、4、5)が2歯以上ある
詳しくは、インビザラインファースト提供元のアラインテクノロジー社のホームページもご覧ください。
インビザラインファーストの治療期間は?
目安としては、6か月~1年半です。個人差がありますので、一概に治療期間をお伝えすることができません。口腔内の状況と治療計画(治療のゴールも含む)によって治療期間が決まってきます。歯科医院にて、検査を受け、治療計画を立てた後、治療期間が決定します。
インビザラインファーストのデメリット
インビザラインファーストのデメリットは、取り外し可能な点です。

インビザラインファーストは取り外し可能
取り外すことができるので、
〇 食事のときに装置を外せる。
〇 歯磨きのときに装置を外してブラッシングができます。
一見、メリットのように思われがちですが、、、
お子さまの場合、自身で管理するのが難しいという問題が出てきます。装置を外してしまうと治療の効果がなくなってしまいます。取り外し可能という点が、お子さまにとってはデメリットとなってしまうことがあります。
インビザラインファーストの費用
インビザラインファーストの費用は、一般的な子どもの矯正(1期治療)に比べて高い傾向にあります。
- 子どもの矯正(1期治療)の相場:30~40万円
- インビザラインファーストの相場:45~60万円
インビザラインファーストは高くても有益か?
- 子どもの矯正(1期治療):主に顎や歯列の大きさをコントロールする矯正治療を行います。
- 大人の矯正:主に1つ1つの歯を動かして歯並びをきれいにします。
例えば、子どもの矯正治療では、以下のような拡大床と呼ばれる装置を使用します。この装置は、歯列を横に広げて、歯並びをきれいにします。(1つ1つの歯を動かさないので、細かい調整はできない。)

拡大床
一方、インビザラインファーストは、顎や歯列の大きさをコントロールに加えて、1つ1つの歯を動かして歯並びをきれいにすることが可能です。子どもの矯正と大人の矯正のハイブリッドのようなものです。
インビザラインファーストは、子どもの矯正(1期治療)より費用はかかりますが、以上の点を踏まえると有益とも考えられます。
監修医院:城東歯科